RFIDについて

📡 RFIDってなに?

RFIDは、簡単に言いますと「電波を使ってモノの情報をやりとりするしくみ」です。

たとえば、スーパーのレジでピッてやるバーコードリーダーをご覧になったことがあると思います。
RFIDも似ていますが、バーコードを見せなくても、近くにあるだけで「ピッ」って読み取りができるんです。


🧢 たとえばこんな使い方があります

・図書館の本にRFIDタグがついていて、返すときに近くに置くだけで返却できる!

・ペットに小さなタグをつけて、どこにいるかがわかる!

  • お店で商品にタグがついていて、袋に入れたままでもレジで読み取れる!

📦 RFIDのしくみ(簡単に)

  1. タグ(小さいシールみたいなもの)に情報が入っています。
  2. リーダー(読み取る機械)が電波を出します。
  3. タグが電波に反応して、自分の情報をリーダーに送り返します。

🧠 わかりやすいたとえ

RFIDは「ひみつの名札」みたいなものです。
タグは名札をつけていて、リーダーは「だれー?」って聞いてきます。
するとタグが「ぼくだよ!三宅信ちゃんって名前だよ!」って教えてくれるんです。

期待できる成果

RFIDテクノロジーは、企業や組織の業務に対して以下の期待成果を提供します。

1.省力化(省人化)
2.スピード/タイミングの向上(作業性、情報伝達性など)
3.正確性(作業性、情報伝達性など)


通常は、人手を省くと、作業効率が落ち作業スピードに問題が生じたり、正確性が失われたりするものですが、RFIDはそのような二律背反を解消することが可能なテクノロジーとなっております。

弊社の強み
豊富な実践経験にもとづいた方法論とノウハウ

弊社は、RFID(注)テクノロジーの活用を前提として、「導入」から「オペレーション」まで一貫してサポートを行います。
多数の導入の経験から、RFIDの導入のステップは以下の「RFIDプロジェクトロードマップ」に示す
ステップで進めます。

このステップは、多くの実践の経験とノウハウに裏付けられたものとなっています。
ある業務プロセスに限って小規模な導入の検討から、海外をまたいだサプライチェーン全体の拠点を巻き込んでの導入など、規模や範囲を問わずご支援が可能です。

企画から本番運用開始まで、それこそプロジェクトの規模によっても変わりますが、プロジェクトチーム発足から、通常半年~一年で本番開始となります。

(注)「RFID]
Radio Frequency Identification」の略で、Radio は「無線」、Frequency は「周波数」、Identification は「認識」の意味です。

「電波若しくは電磁波などの無線技術を使った、非接触による個体認識技術の総称」 と定義できます。

RFIDについて思う事

私(代表取締役 三宅)がRFIDテクノロジーを初めて目にしたのは、2004年夏のことでした。
当時所属していたヒューレット・パッカード社のテネシー州メンフィスにあるプリンターの最終組立て・出荷センターを訪れたときでした。
プリンター世界最大手であるヒューレット・パッカード社の北米市場向けプリンターの最終組立・出荷業務を一手に担つているこの巨大なセンターに一歩足を踏み入れたとき、そこには今までの日本の物流センターでは見たこともない光景が広がっていました。

驚きの世界

丈夫な鉄製のパイプでできた、高さ3mはあるであろう鳥居のような形をしたゲートがずらりと並んでおり、そのパイプの柱には複数のアンテナらしきものがいろいろな角度を向いて取り付けられていました。 それは今では、各社から製品として販売されている「据置型ゲートリーダー」でした。
そのゲートの下を、プリンターが入った箱がいくつも積載されたパレット(物流で使われるプラスチックや木などでできた輸送用の丈夫な荷台)を積んだ多くのフォークリフトが、音を立てながらくぐり抜けていきます。
倉庫の床には、多数のバーコードラベルが散乱しています。 その中の1枚を拾い上げて見てみると、ラベルの裏にアンテナとICチップ(集積回路)が組み込まれたシールのようなものが張り付けられていました。 今でいうRFIDタグ(ICタグ)です。

「一体これは何だろう?」
まるでSFの世界に迷い込んでしまったかのようでした。
中でも一番印象に残ったのは、組立ラインの作業員たちも出荷ヤードのフォークリフトの運転手たちも、日本ではまだ見たことがない、こうした全く新しい機器を見事に使いこなして、この新しい業務プロセスを当たり前のように手際よく、しかも淡々と行つている姿でありました。
ラインの傍らでは、作業員同士が何やら不思議なラベル(RFIDタグ)を手にしながら、作業を中断してあれこれと熱く議論をしています。
工場長に面談すると、RFIDがこれからのオペレーションにとつて如何に大事かといった自説を、平然としゃべり始めます。
必死で聞いていないと何を言っているのか、わからなくなる始末でありました。
RFIDとは、Radio Frequency ldenticationの略で、Radioは「無線」、Frequencyは「周波数」、Identlficationは 「認識」の意味であります。
つまりRFIDと は「電波もしくは電磁波などの無線技術を使った非接触による個体認識技術の総称」のことをいいます。
RFIDと いう日本では当時まだこれからであり、日本のユニクロ他大手アパレルメーカーさえも全く導入していなかったテクノロジーが、このセンターではすでに日常の業務の中で当たり前のように存在していることに驚いた次第です。

現場の床に散乱しているRFIDタ グ(一般的にICチ ップとアンテナで構成され、無線などを用いてリーダーライターという読み取り装置に接触することなく、ICチ ップに格納されたID(Identlrlcation :固 有の識別番号)な どのデータの読み取りや書き込みがなされるタグをいう)を見つめながら、私は直感的に思いました。

イノベーションの実感を得る

「これは間違いなく世の中が変わる。イノベーションが世界で起こっている。日本にもいずれこの目の前で展開している光景が現実のものとなるに違いないであろう……」

米国訪問に相前後して、日本でもRFIDを一般に向けて広く普及させるという目的で、政府による実証実験などが盛んに行われるようになり、また、従来携帯電話用に使われていた電波帯であるUHF帯 (Ultra High Frequency)が2005年 4月 に日本でもRFIDに使用することが許可され、周波数帯域(952 MHz~954 MHz)がRFIDに割り当てられました。
他に許可されている帯域(13.56 MHzや 2.45 GHDな どに比べて最も長い通信距離を得ることができる)の一部をRFID用に総務省が解放し、電波法などRFIDに 関係する省令も整備され始めました。
海外でも、米国マサチューセッツエ科大学や、米国ウォルマートや英国テスコ、ドイツメトロなどの大手小売や、P&G、 ヒューレット・パッカードなどの大手メーカー、バーコードやRFIDの標準化団体、システムインテグレーターなどが協力して、RFIDを広く世界のどこでも使えるように標準化を推進した結果、ISO(International 0rgaruzation for Standardization:国 際標準化機構)においても、RFIDが世界標準化のひとつとして認められるようになりました。

また、RFIDタ グや読み取り装置なども、大手のメーカーがこぞつて開発を進めた結果、高性能なものを安く市場で誰でも買い求めることが可能となってきました。
民間企業も大手アパレルメーカー(SPA)をはじめとしてユーザーとしてこぞってRFIDの導入を行い、企業活動の活性化に役立てようという世界的な大きな潮流も出てきて、今やバーコードと並んで汎用的な自動認識技術のひとつとして確固たる地位を確立したと言えます。

不安と課題

しかるに、まだ日本では、大多数の人々がその名前を聞いたことはあるものの、以下のような不安や考えを抱いておられる企業も多くいらっしゃいます。

「何やら、電波やICチップ、IT(InfOrlnation Technology:情 報技術)な ど小難しい単語が出てきてよくわからない」
「RFIDを使いこなせるのはほんの一部の特別な大手企業だけだろう」
「電波技術は何となく不安に感じるのでRFIDよ リバーコードのような光学技術の方が安心」
「読み取り率が100%でないと実際の現場では使えない」
「RFIDタ グの価格がまだ高いので使えない」

以上のような消極的な声を未だに多く耳にします。
せっかくの素晴らしい技術を遠くで見るだけで終つてしまうのはもったいないです。
実際にさわつて導入してみようというチャレンジ精神を発揮し、大いなる一歩を実際に踏み出そうとされる企業や団体がまだまだ少ないのではないかと思っております。

もちろんRFIDはマジックではありません。なんでも可能にする魔法の杖でもありません。
石ころをダイヤモンドにするような離れ業など到底できません。 
ただ、今までは実際の世界にあるモノや人とそれをシステム上で表す情報とが必ずしも一致しなかったのが、RFIDは、これをリアルタイムに正確に一致させる(情物一致)という当たり前のことを当たり前のようにやつてくれるのであります。
今までこれは当たり前ではなかったのです。

可視化・見える化への道

こうなると、今まで見えていなかったことが見えてくるようになります。これを可視化ともいいます。
その場にいなくても遠いところや見えないところで起こっていることが時間差なしに正確に手に取るようにわかるようになるのです。
たとえば、レーダー無しで操縦していたジェット機のパイロットにとつて、高性能レーダーを付けることにより、今まで人間の力だけでは見ることのできなかった視界が突然開けてくるように感じるという状況です。
RFIDは 、このように世の中に進化の可能性をもたらす素晴らしい技術であります。

また、RFIDによる業務プロセスのデジタル化によって、IoTやビジネス変革であるDXにも対応できる環境を整えることも可能です。

まだ、RFIDを導入されていない方は是非改めてご検討下さい!
数々の導入経験を持つ弊社にて全力でサポートさせて頂きます。